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お客さまの思い出に残る、飼育員を目指して。

INTERVIEW 05

久恒 志穂美 Shihomi Hisatune すみだ水族館
展示飼育チーム
2016年入社

❝水族館で働く❞という中学生のころからの夢叶えるなら、ここしかないと思った

私は子どもの頃から生き物や海の生物が大好きでした。中学生の頃には「いつか生き物に携わる仕事に就こう」と心に決め、生物系の学部がある大学に進学しました。すみだ水族館に初めて来館したのは、大学2年生のときのことです。その現代的できれいな空間にとても感動したことを鮮明に覚えています。その際に運営スタッフのアルバイト募集を見つけて応募したことが、いまの私に繋がっています。
その後、飼育補助アルバイト募集に応募し、「いきもの」と「人」の両方を大事にする温かな社風の中で、さまざまな経験を積むことができました。就職活動の際は他の水族館も見て回ったのですが、働いているスタッフの人柄の良さや施設の雰囲気、お客さまとコミュニケーションの多さなどを比較して、「やっぱりここでもっと成長したい」という思いを再確認し、入社を決めました。
現在は主に約700匹に及ぶクラゲの飼育を担当しています。アルバイト時代は飼育の補助作業が業務の中心でしたが、現在はクラゲにとっても良い環境で、お客さまにも喜ばれる最適な展示方法や育成計画を考えて、5名のチームメンバーの中でも中心的な役割を担っています。クラゲはとても繊細で、種によってゴハンや適切な水温が異なるため、きめ細かな飼育を心がけています。

お客さまとのふれあいも大切な仕事の一つ

すみだ水族館の一番の特徴は、「お客さま」と「いきもの」と「スタッフ」とが近い距離感でふれあえることです。水槽の清掃や水の入れ替え、ゴハンの時間などの作業はお客さまの前で公開するスペースを設けており、クラゲの生態について質問を受けることも珍しくありません。しかし入社当初の私は、人前で話すことに苦手意識を持っていました。
転機となったのは、入社2年目に「クラゲ研究員」というお子さま向けワークショップを担当したことです。このプログラムには演出家の先生も参加されていて、いきものの魅力がより伝わるような話し方や声の出し方などを事細かくレクチャーしていただき、練習とリハーサルを何度も重ねて、少しずつコツを掴んでいきました。本番を迎え、たくさんのお子さまにご参加いただいたときに、「クラゲもすごいけど、飼育員さんもすごいね!」とうれしい反応をもらえたことは大きな自信になりました。
このように、飼育スタッフがお客さまの反応を直に感じられること、そして生き物に関する専門知識だけでなく、それをお客さまに伝えるスキルを磨くことができることは、当社ならではのやりがいだと思います。

生物の知識も、その伝え方もスキルアップできる職場

私たちは飼育スタッフであると同時に、お客さまをお迎えするスタッフでもあります。そのため、毎月専門の講師を迎えて表現力や声の出し方、身のこなし方などのレッスンが行われています。また、バックヤードには飼育スタッフが日々のお客さまとの対話内容もチャットログとして提示し、スタッフ同士で共有しています。このようなスタッフ間で気軽に情報交換できる工夫が、お客さまに喜んでいただくためのコミュニケーションに繋がっています。
2020年5月下旬には2つの新エリアが誕生する大規模リニューアルを予定しています。新しいクラゲエリアにはクラゲの水盤型水槽を設置し、飼育作業を全面公開するオープンスペースも登場します。特にオープンスペースは飼育スタッフとの会話を通していきものへの理解をより深めていただけるエリアです。
今後はいきものの飼育管理もお客さま対応もより一層手厚くしていき、お客さまの思い出に残る飼育スタッフになることが今の目標です。そしてクラゲの専門知識をさらに深めるとともに、さまざまな海の生き物の生態に精通した飼育管理の専門家を目指していきたいと考えています。

One Day Schedule

ある1日の仕事
  • 出社。開館の準備から業務スタート。

  • クラゲそれぞれに合わせたゴハンの準備。

  • クラゲ展示エリアにてお客さまと会話しながら給餌。

  • 水槽の清掃業務。

  • チームメンバーと交替で昼食。

  • 大水槽で潜水業務。

  • 夕礼。遅番のスタッフへの引継ぎ業務。

  • 業務終了。

すみだ水族館

東京スカイツリータウン (R) 内に位置する都市型水族館です。また独自の人工海水製造システムにより、水槽内の完全人工海水化を実現した、関東では初の施設です。公園のようにお客さまがそれぞれ自由な過ごし方を楽しむことができる『自由導線』を採用しており、さまざまな角度や視点で水槽を鑑賞することができます。

所在地
東京都墨田区
URL
https://www.sumida-aquarium.com/

Profile

2016年新卒入社。入社以前はクラゲの専門知識はほぼゼロだったが、持ち前の好奇心と熱心さで一から勉強し、今ではスペシャリストに成長。現在は後輩指導や、館内のリニューアルプロジェクトにも参画するなど多方面で活躍している。

当館は大人からお子さままで、幅広いお客さまが楽しめる“コミュニケーション型水族館”を標榜しています。いきものが好きな方はもちろん、人と接するのが好きな方で、いきものの飼育とその魅力を伝えること、どちらにもチャレンジしてみたい方にこそお勧めの職場です。